北陸地方梅雨明け 昨年比16日、平年比25日早く

 新潟地方気象台は28日、上越地方を含む北陸地方が梅雨明けしたとみられると発表した。昨年より16日、平年より25日、いずれも早く、観測史上最も早い梅雨明けとなった。梅雨の確定値は9月に発表する。

お堀のハスが咲き始めた上越市の高田城址公園。午前から気温が上昇し、木陰で休む人が見られた(28日午後0時10分ごろ)

 今年は今月14日に梅雨入りし、昨年より1日、平年より3日、いずれも遅く、梅雨の期間は15日間で、昭和33年(12日間)以来、2番目に短かった。6月中の梅雨明けは観測史上初めてで、同日梅雨明けが発表された九州北部、四国、中国、近畿も、過去最も早い梅雨明けとなった。
 28日時点で北陸から中国、四国は太平洋高気圧に覆われ、前線は大陸へ押し出されている。新潟地方気象台によると、北陸地方では平年より約1月早い梅雨明けのため、農業など水を必要とする産業に今後、影響が出る恐れがある。当面、天気が良く気温が高くなる傾向にあるため、体調や農作物の管理に注意するよう呼び掛けている。

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