最速の「夏」 長崎県梅雨明け 今年初の熱中症警戒アラートも

梅雨明けの空の下、ヒマワリ畑の前で記念撮影する観光客=大村市森園町

 福岡管区気象台は28日、長崎県を含む九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表した。1951年の統計開始以来、最も早く、梅雨の期間(11~27日)は17日間で最短となる。
 長崎地方気象台によると平年に比べ21日、昨年より15日早い。太平洋高気圧が強まった影響で、早い梅雨明けとなった。梅雨期間の長崎の雨量は計201.5ミリ。他の地点は▽佐世保118ミリ▽諫早222ミリ▽島原227ミリ▽雲仙岳335.5ミリ-など。昨年の長崎の梅雨期間(5月11日~7月12日)は計517ミリだった。
 28日は口之津で最高気温32.8度を観測。福江29.2度など県内2地点で今年最高を更新した。環境省と気象庁は同日、長崎県に今年初の熱中症警戒アラートを発令。県によると、9人が搬送され、うち4人が中等症だった(午後4時現在)。
 長崎空港と本土を結ぶ箕島大橋のたもとにある、大村市森園町の畑ではヒマワリが満開。夏を感じさせる景色の前で記念撮影する観光客らの姿が見られた。


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