「お茶の山口園」など2社破産へ 負債29億円超、手続き開始決定

 九州・山口各県で茶葉の加工販売を手がけていた「お茶の山口園」(長崎市)とグループ会社が長崎地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが28日、分かった。新型コロナウイルス禍による売り上げ減少などが要因。
 帝国データバンク長崎支店によると、負債総額は2社合計で約29億1千万円。お茶の山口園は1962年2月に創業。商業施設などに直営店を置き、ピーク時は約60店舗を展開。2002年9月期の売上高は約25億1500万円だった。
 ペットボトル茶の普及や贈答品用のお茶の需要低下などで売り上げが減少。新型コロナ感染拡大による店舗の休業や時短営業が影響して業績が悪化。近年は赤字が続き、債務超過状態だった。全直営店を閉鎖、17日に破産手続き開始決定を受けた。不動産管理などを手がけていたグループ会社の山口園商事も連鎖した。


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