Airbusとミュンヘン国際空港、eVTOLを用いた航空モビリティエコシステムのグローバル展開に向け提携

Airbusとミュンヘン国際空港は、ILAベルリンエアショーにおいて、先進的な航空モビリティ(AAM)エコシステムの開発に関心を持つ都市や地域にターンキーソリューション(納品後の調整や追加開発などの必要がなく、すぐに稼働できる情報システム)の販売を世界的に開始する覚書に調印した。

ミュンヘン国際空港は、「CityAirbus NextGen」と主要なサポートやサービスを開発しているAirbusに対し、地上インフラサービスやソリューションを提供し、協働しているという。

AAMの様々な要素を統合するためには、ハイパフォーマーによる優れた成果を発揮する行動特性が必要であり、世界的およびローカルな利害関係者間の協力が必要だとしている。

Airbusは、eVTOLソリューションを他のモビリティシステムと安全かつ、サービスやアプリケーション機能などを一貫し、都市やコミュニティに付加価値をもたらす新しいエコシステムを構築することを目指しているという。

ミュンヘン国際空港の経営企画担当・代表取締役副社長であるIvonne Kuger氏は次のように述べている。

ミュンヘン国際空港は、ミュンヘンで最近開始されたエアモビリティ・イニシアチブにおいて、すでにAirbusと協力しています。

今私たちは、世界中の都市や地域をサポートするため、このパートナーシップをグローバルに拡大しています。ヨーロッパ初の5つ星空港として、ミュンヘン空港は常にイノベーションの最先端にいます。

Airbusのアーバンエアモビリティパートナーシップ・戦略執行責任者であるBalkiz Sarihan氏は次のように述べている。

AAMの市場、産業、そしてサービスの発展には、全体的な視点が必要であり、これは当初から我々のアプローチでした。

数十年にわたる車両と技術の開発、認証、サポートに加え、私たちはパートナーと協力体制を積極的に構築しています。ミュンヘン空港とのパートナーシップは、世界中のAAMエコシステムの発展を加速させる重要な触媒になると確信しています。

同社は、新しいモビリティ・サービスを提供するだけでなく、製品全体で航空における排出量を削減するための重要なステップとして、eVTOLを用いたAAMソリューションの開発を進めているという。

▶︎Airbus

© 株式会社プロニュース