「赤字全額補填 固執せず」 「西都-佐土原高」宮交継続

西都―佐土原高校線などについて意見を交わす高橋光治宮崎交通社長(右)と松浦直康県総合政策部長(左)ら=30日午後、宮崎市・県電ホール

 バスの地域間幹線「西都―佐土原高校線」の事業者変更方針について、県バス対策協議会(会長・松浦直康県総合政策部長)は30日、結論を先送りする形で10月以降も宮崎交通(宮崎市、高橋光治社長)が運行を担うことを決めた。背景には「赤字の全額補填(ほてん)に固執しない」とする同社の態度軟化に加え、国が近く地方バス路線網維持のための新たな支援制度を公表予定であることなど周辺環境の変化がある。沿線自治体からは「利用者の利便性を考える議論も必要だった」との指摘も上がった。

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