10月1日開幕の「いちご一会とちぎ国体」で、総合開会式の一般観覧者数について、6千人台と見込まれることが30日、県への取材で分かった。既に想定を超える約8千人の応募があり、抽選を実施する。開幕まで3カ月。準備は本番モードに突入する。
開会式はコロナ対策で、メイン会場であるカンセキスタジアムとちぎ(宇都宮市)収容定員の半数程度となる約1万3千人規模で準備を進めており、招待者や関係者を除いた数を一般観覧に充てる。
一般観覧者は30日が応募締め切りで、当日消印有効であることから、まだ増加する見込みだ。抽選は7月中旬以降に行い、当選者には8月以降に通知する。
県の担当者は「多くの方に応募してもらいありがたい」と話す。
閉会式は観覧希望者が2千人台にとどまったため、招待者枠を増やすという。
競技会はコロナの感染状況を踏まえながらも、有観客で開く方向だ。感染防止対策として、参加者に14日前からの健康観察を求める。選手、監督、コーチへ参加前のPCR検査を義務付ける。会場では選手と観客の動線を分離するほか、密にならないよう対策を講じる。策定済みのガイドラインを改定し、万全を期す。
メイン会場周辺では、大会ロゴの入った装飾や仮設建物の工事が近く始まる。フェンスに市町の観光スポットを記した横断幕を掲げ、ムードを盛り上げる。
国体は10月1~11日に陸上競技やサッカーなど37の正式競技が行われる。会期前の実施競技もある。