南野拓実、リヴァプールでの出場数で上回った5人の有名選手

モナコへの移籍が決まった南野拓実はリヴァプールで通算55試合に出場した。

ここでは、リヴァプールでの出場数が55に満たなかった有名選手を取り上げてみる。

ジョー・コール(42試合)

幼少期から天才的なスキルで名を知られていた元イングランド代表MF。

2010年にチェルシーから加入して10番を託されるも、実質1年でリヴァプールを去ることになった。

本人は何の愛着がなかったリヴァプールへの移籍は間違いだったと認めている。宿敵トッテナムに加入するわけにはいかなかったので、仕方なくレッズ入りしたとのこと。

ジョー・コール

「俺が自分が情熱を感じるチームのためにしかプレーできない。それがリヴァプールで間違ってしまったことだったと思う。

チェルシーでは素晴らしい7年を過ごしたが、自分は構想外になった。

現実的な選択肢は2つだった、リヴァプールかスパーズか。

スパーズが最もいい選択だっただろう。5年契約を提示してくれたし、慣れ親しんだ環境(ロンドン)に残ることもできるからね。

だが、そうすることはできなかった。スパーズのユニフォームに袖を通す自分を想像できなかった。

スパーズと(出身クラブである)ウェストハム、チェルシーのライバル関係を考えれば、金目当てのように感じられたからね」

ヤリ・リトマネン(43試合)

クライフやベルカンプを差し置き、「アヤックス史上最高の10番」とも呼ばれるフィンランドの鬼才。

29歳の時にバルセロナから移籍したリヴァプールでは背番号37を着用。当時は空き番号が少なかったことから、ケヴィン・キーガンとケニー・ダルグリッシュが背負った7番を足した77番にしようとしたものの、あまりに大きすぎる番号のために断念。そこで足すと10になる37を選んだそう。

幼い頃からリヴァプール好きだったそうで、3度目のオファーでアンフィールド行きが実現した(1度目はアヤックス時代、2度目はバルサを選んだ)。

ラウール・メイレレス(44試合)

モヒカンヘアや髭、全身に彫ったタトゥーなど個性的な風貌でも知られたポルトガル代表MF。

Box to BoxのMFとして非常に高い能力を備えており、当時のポルトガル代表のカルロス・ケイロス監督が「(ロナウドではなく)メイレレスがチームの中心。彼だけは欠かせない」と話していたほど。

リヴァプールではシーズン途中から覚醒してブレイクするも、実質1年でチェルシーに買い取られた。

クリス・カークランド(45試合)

「将来のイングランド代表守護神」と期待された逸材GK。しかし、度重なる怪我に苦しまされた。

移籍したウィガンではクラブの年間MVPを受賞するなど活躍。ただ、怪我だけでなく鬱病にも苦しみ、自殺を避けるためにも引退したと明かしている。

リヴァプール時代の同僚GKスコット・カーソンによれば、彼は「本当にいいやつ」だそう。

2005年にCL制覇を成し遂げた際、カーソンは自分の優勝メダルを譲ろうとしたものの、カークランドは「(決勝戦の)ベンチにいたのは君だ。君も自分の役割をプレーしたんだよ」とそれを断ったとか。

ロリス・カリウス(49試合)

2016年にリヴァプールに加入したドイツ人GK。

若くしてマンチェスター・シティに青田買いされた後、岡崎慎司ともプレーしたマインツでブンデス屈指の守護神として評価を高める。

だが、イングランドでは不安定さがぬぐえず、レアル・マドリーと対戦した2018年のCL決勝では痛恨ミスから戦犯に。一気に構想外へ転落するとローンで放出された。

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今季はリヴァプールにレンタルバックするも、ベンチ入りすら一度もなし。契約満了でリヴァプールを去ることになった。

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