インターハイ出場校・選手紹介 陸上 大分東明4選手が全国で上位入賞を狙う

陸上の長距離種目で大分東明の男女4選手が全国高校総体(インターハイ)に出場する。全九州高校体育大会の男子5000メートルで優勝したダニエル・ディリツ(3年)、同4位の松井一(2年)、女子1500メートル優勝のスーサン・カモソ(3年)、同4位の多田妃奈(同)の4人だ。カモソは3000メートルでも優勝し、全国行きの切符を射止めた。

昨年の秋から自己記録更新を続けるディリツは、全九州高校体育大会の5000メートルで国際大会記録となる13分47秒64で優勝した。全国高校総体では優勝はもちろん、大会新記録更新への期待も大きい。昨年の全国高校総体はレース直前で足の痛みが出て欠場し、悔しい思いをした。「昨年の分まで頑張る。チャンピオンになることしか考えていない。もちろん大会ベストも狙う」と、さらなる高みへの決意を語った。

男子5000メートルでインターハイに出場する松井一とディリツ

昨年末の全国高校駅伝でアンカーの大役を果たした松井は、身長181cmの長身と長いスライドを武器に、調子を上げている。「都大路を走ってから自信がついた」とエースとしての自覚が芽生え、練習から意識の高さがうかがえる。駅伝とトラックは別物だが「記録より勝負に徹して結果を出したい」と駆け引きを楽しみながら、上位入賞を狙う。

全九州高校体育大会で1500メートル、3000メートルで2冠を達成したカモソは、「ここ数カ月で数段階レベルアップをした」と井上浩監督。コンディションは上向きで1500メートル、3000メートルの両方で表彰台を目指す。多田は高校最後の年となり、心技体が備わった。夏場に向けて十分な走り込みを続け、大会に照準を合わせている。井上監督は「練習前後のマッサージなどケアを怠らず、自己管理が徹底できている。男女ともにレベルが高く、インターハイでも期待できる」と話す。

4人にとって全国高校総体は全国高校駅伝の通過点となるが、「全国の舞台で真剣勝負ができるのは、いい経験になる。ここで課題を見つけて成長の糧にしたい」(松井)と貪欲な姿勢を示した。

(柚野真也)

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