全国高校総体(インターハイ)のバドミントン女子シングルスに出場する昭和学園の桐原優佳。地元開催となった全九州高校体育大会では体調不良のため2回戦で敗退したが、全国大会では入賞の可能性を秘めている。吉田太郎監督は「技術が高く、試合をコントロールできる賢さがある」と評価する。
自他ともに認める完璧主義の桐原は、全九州高校体育大会を終えて「今大会での収穫は一切ない」と言葉少なだった。軽快なフットワーク、得意のカットも精細を欠いた。「足が止まっているぞ!」との吉田監督のげきも実らず、相手の強烈なスマッシュをはじき返せないまま試合を終えた。「体力的に動けなかった訳ではなく、シャトルの飛び具合が悪く、考えすぎて足が止まった」と桐原は体調不良を言い訳にせず、「力不足」と淡々と語った。
ただ、全九州高校体育大会の2試合はベストパフォーマンスとは程遠かったが、吉田監督は「状況を受け入れ、粘り強くプレーできた。技術の精度にスランプはない。インターハイまでに、どれだけコンディションを高められるかがポイントになる。万全であればシードに一泡吹かせることができる」と手応えを感じている。
昨年は団体戦の県予選で5連覇を達成し全国高校総体に出場したが、今年は予選で敗れ6連覇が途切れた。シングルスで全国に挑む桐原は「自分のプレーを100%出すことだけに集中したい。大会までの残りの期間で攻撃力を上げたい」と気持ちを切り替え、本番に挑む。
(柚野真也)