無投票予想から一転、新人2人の戦いに 下野市長選

立候補した坂村氏(右)と田仲氏

 任期満了に伴う下野市長選が3日告示され、いずれも無所属新人の前市議坂村哲也(さかむらてつや)氏(42)=自民、公明推薦=と、建設業田仲進(たなかすすむ)氏(67)の2人が立候補を届け出た。当初、無投票とみられていた市長選は田仲氏の立候補で一転、選挙戦となった。

 坂村氏は午後5時、下野市下石橋の選挙事務所で出陣式に臨んだ。来賓には佐藤勉(さとうつとむ)衆院議員や広瀬寿雄(ひろせとしお)市長、市議12人、近隣首長らが出席した。

 坂村氏は広瀬市政の継承を掲げ、「市の魅力を生かすため、都市開発の推進、良好な教育環境をつくる小中一貫教育の推進、子育て世代の支援と福祉の充実、さらにふるさと納税の充実などこれからも健全な財政維持を図っていく」と支持を呼びかけた。

 田仲氏は同日、立候補届けを済ませた後、市役所で会見し、「出馬を決断したのは1日。広瀬市長の不出馬が決まり市の将来を考えて立候補した」と述べた。

 田仲氏は中学卒業まで下野市(旧南河内村)に住んでおり、現在は宇都宮市在住。埼玉県内の中学校で国語の教員をしていた。田仲氏は「市長給与を半額にして行政サービスに充てる。土日も住民課などの窓口業務を行い住民サービスを向上させる」などと語った。

 投票は10日午前7時から午後7時まで、市内22カ所で行われ、同8時から下野市大松山1丁目の石橋体育センターで即日開票される。

 選挙人名簿登録者は2日現在、5万723人(男2万5049人、女2万5674人)。

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