団員ら避難誘導や消火の手順確認 岡山、木下大サーカス会場で訓練

訓練で消火器の扱い方を確認する団員

 「木下大サーカス岡山公演」(山陽新聞社主催)を開催中の岡山ドーム東隣特設会場(岡山市北区北長瀬表町)で4日、消防訓練があり、団員たちが観客の避難誘導や初期消火といった手順を改めて確認した。

 敷地内の売店から出火して約1800人を収容するテントに燃え移り、観客2人が負傷している―との想定。訓練には団員約70人が参加し、発見者役の団員が「火事だ」と大きな声で周囲に知らせ、事務所を通じて119番するとともに、別の団員がテント内にいた観客役の団員を外へ誘導。消火器で火を消すなどてきぱきと作業に当たった。象2頭もテントから避難させた。

 市北消防署からは消防車と救急車計5台が駆け付け、テントへの放水などを行った。この後、団員は消防署員から消火器の適切な扱い方について説明を受けた。

 サーカスの木下龍太郎常務は「観客の安全を最優先に、火元の確認を徹底していきたい」と話していた。

テントに向けて放水を行う消防署員ら

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