岡山駅利用者に節水呼び掛け 市水道局がチラシ配布

チラシを配り、節水を呼び掛ける市水道局職員(左)

 少雨で旭川水系のダム(湯原、旭川)の貯水率が急速に低下し、長期的な水不足が懸念されるとして岡山市水道局は4日、JR岡山駅東口広場で駅利用者に節水を呼び掛けた。

 職員5人が「節水にご協力ください」と呼び掛けながらチラシ約700枚を配布。食器は水を流しっ放しにせずため洗いをし、洗濯物はまとめて洗い、植木への散水は風呂の残り湯を利用するといった節水のポイントをまとめている。

 受け取った男性(72)=同市北区=は「節水は普段から心がけている。蛇口をこまめに閉めるなど一層意識したい」と話した。

 岡山市など流域自治体や企業でつくる「旭川水系水利用協議会」(事務局・国土交通省岡山河川事務所)はこの日、上水道と工業用水を各10%、農業用水を30%カットする取水制限に踏み切った。

 市水道局は「今の時点で市民生活に直接の影響はないが、今後もまとまった雨が降らず取水制限がさらに厳しくなれば、水圧を下げて水を出にくくする『減圧給水』を始める可能性もある」としている。

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