参院選で自民党県連の小泉進次郎会長(衆院11区)が県内に腰を据えて精力的に活動している。党内屈指の「人気者」で、過去の国政選挙では応援弁士として全国を駆け巡ってきたが、今回は「県連会長としてメインは神奈川」と言い切る。
党は神奈川選挙区に24年ぶりに公認候補2人を擁立。政権パートナーの公明党候補を含め、6年任期が与えられる4人目までの3人当選を目指す。「日本一複雑で難しい選挙」と形容する地元での戦いの行方は、自身の政界での存在感に直結しそうだ。
「清川村の皆さん、日ごろから水の恵みをありがとうございます。これなしに、選挙のお願いなんてできません」
6月30日昼、清川村役場前の駐車場。この日スタートした県連のキャラバン活動の第一声で、小泉氏は県内の水がめである宮ケ瀬ダムへの感謝を述べた。
キャラバンの狙いは、県内隅々まで党の政策を伝え、公認候補の浸透につなげること。主要駅から離れているなどの理由で、候補の遊説が届きにくい地域を街宣車で巡る。この日は、梅沢裕之幹事長らとともに、県央地域を中心に4カ所で支持を訴えた。