右翼団体の活動資金に「持続化給付金」充てたか 団体代表の会社役員ら逮捕、詐欺疑い 別件捜査で発覚

詐欺の疑い、7人を再逮捕 給付金の不正受給

 持続化給付金をだまし取ったとして、埼玉県警公安2課と警視庁公安部、警視庁池袋署は4日までに詐欺の疑いで、川口市榛松、会社役員の男(59)、東京都板橋区南常盤台2丁目、無職の男(41)ら男7人を再逮捕し、東京地検に送検した。

 再逮捕・送検容疑は、共謀し中小企業庁が所管する持続化給付金制度を悪用して給付要件を満たすかのように装い、同給付金計300万円をだまし取った疑い。共犯事件のため認否を明らかにしていない。

 同課によると、会社役員の男が個人事業主を装い、100万円を申請、無職の男が架空の法人代表を装い、200万円を申請し、不正に受給していたという。別の男らも指南役やあっせん役などで関与していたとみられる。

 同課は、右翼団体への別件捜査から、持続化給付金不正受給の疑いが浮上し捜査していた。前回逮捕時に押収した証拠品などから犯行を特定したという。不正受給した現金は会社役員の男が代表を務める右翼団体の活動資金に充てていたとみられる。

 県警や警視庁は、全容解明に向けて詳しく捜査する。

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