長崎県舞台の映画「縄文人がやってくる」 大村で出演者オーディション

横尾監督(手前)の前で映画のワンシーンを演じる参加者ら=大村市、大村ボートレース場

 長崎県を舞台にした恋愛映画「縄文人がやってくる」(仮)の出演者オーディションが3日、大村市玖島1丁目の大村ボートレース場であった。
 「縄文人がやってくる」は、何事にも「普通」を求める青年と豪快で自由奔放な女性の恋愛模様を通して、愛の本質を描く物語。佐世保市出身の横尾初喜監督(43)がメガホンを握る。
 オーディションには県内を中心に6~64歳の約90人が参加した。「ミスキャンパスに選ばれた親友」「年上のヒロイン」など重要な配役が選ばれる20代前後のオーディションでは、参加者が舞台の上で映画のワンシーンを再現。横尾監督や長崎市出身の主演女優、塩田みうさん(23)らが見守る中、本番さながらの演技を披露していた。
 参加した創成館高3年の藤丸真花さん(17)は「ステージに立つと練習してきたことが飛んでしまったけど、楽しく演技できた。せっかくのチャンスなのでぜひ出演したい」と話した。
 映画は「オール長崎ロケ」で撮影し、スケジュールなども公開予定という。横尾監督は「オープンな場所でオーディションをするのは初めてだったが、思った以上に演技が上手な“原石”がいた。準備から撮影までをイベント化することで、多くの県民に興味を持ってもらいたい」と話した。


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