クラシックの県新人演奏会 ソプラノの富永さん(長崎市出身)グランプリ

グランプリに輝いた富永さん(中央)と準グランプリの村畑さん(右)、特別賞の三浦さん=佐世保市、アルカスSASEBO

 長崎県若手クラシック音楽家の登竜門、第49回県新人演奏会(県文化団体協議会主催、長崎新聞社など後援)が19日、佐世保市三浦町のアルカスSASEBOで開かれた。グランプリにはソプラノの富永果捺子さん(26)=長崎市出身、東京芸術大大学院3年次=が輝いた。
 優れた音楽家の育成と文化振興を図ろうと、本県在住者や出身者を対象に毎年開催。オーディションを通過した9人が出演し、歌声や楽器の演奏を披露した。
 富永さんはトマの歌劇「ハムレット」などの2曲を歌い、豊かな表現力で観客を魅了。「会場の雰囲気が温かく、精いっぱいの力を出し切れた。みなさんに感謝」と振り返った。今後の目標については「自分の音色をさらに磨き、創造性のあるオペラ歌手になりたい」と掲げた。
 準グランプリには、クラリネットの村畑幸得さん(24)=佐世保市出身、国立音楽大卒=。特別賞にはピアノの三浦蓮月さん(17)=長崎市出身、活水高3年=が選ばれた。

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