山北町長選告示 3人が立候補 12年ぶり選挙戦に

届け出順をくじ引きで決める山北町長選と町議補選の陣営=山北町役場

 任期満了に伴う山北町長選(10日投開票)は5日、告示された。立候補したのはいずれも無所属で4期目を目指す現職の湯川裕司氏(70)と元町議会議長の新人府川輝夫氏(67)、NPO法人代表の新人高橋純子氏(55)の3人。過去2回の無投票当選から一転し12年ぶりの選挙となり、3期12年の湯川町政の評価と県内ワーストの人口減少率9.0%が主な争点となりそうだ。

 湯川氏は4期目を「集大成」と公言。2023年度以降の新東名山北スマートインターチェンジ(SIC)開通に向けて周辺のキャンプ場整備や道の駅拡充を掲げ「新たな山北の玄関口となる方向性を仕上げていきたい」と訴える。

 府川氏は将来的な合併の可能性も示唆しながら「単独で生き残るにしても財政力や体力で強い山北にしなければいけない」とし、三保地区の幹線道路整備やJR山北駅前商店街活性化、町立保育園、こども園、幼稚園の統合などを掲げる。

 高橋氏は「あらゆる世代が幸せになる山北を次世代に引き継ぐ」として町民を主体としたまちづくちを提言。「高齢者を地域の財産として生かす」として子育て世帯を地域のお年寄りが手助けする「山北版ネウボラ」に意欲を見せる。

 7月4日現在の有権者数は8635人(男4220人、女4415人)。

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