名前わかりながら遺族見つからず ことしも原爆供養塔名簿を全国に発送

広島市の平和公園の原爆供養塔に納められた遺骨のうち、名前が分かりながら遺族が見つかっていない人たちの名簿が、全国に発送されました。

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平和公園の原爆供養塔にはおよそ7万人の遺骨が納められています。このうち名前が判明しながら遺族に引き取られていない814人の名簿を郵送するため、広島市の職員が封筒に詰める作業をしました。

郵送するのは全国の自治体や被爆者団体など1986か所です。

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広島市原爆被害対策部調査課 黒田信幸課長補佐
「原爆投下から77年が経過しようとしているが、未だに遺族の元に帰ることできない中で、1人でも2人でも多くの遺族にお返しできることを願って、毎年、発送作業を行っている」

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広島市によりますと、遺族が見つかった1人の遺骨が、去年10月に引き取られたということです。

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