岡山空襲テーマに企画展 中央図書館、復興への歩み紹介

書籍や新聞記事の切り抜きを紹介する岡山空襲をテーマにした企画展

 1945年6月29日の岡山空襲をテーマにした企画展が、中央図書館(岡山市北区二日市町)で開かれている。戦争から復興への歩みを紹介する写真パネルや地図、新聞記事といった資料を通じ、平和の尊さを訴えている。8月28日まで。

 戦中、戦後、現在に分けて約25点を展示する。空襲前後の市街地を米軍が撮影した航空写真、焼失エリアを示す地図、空襲の傷痕をとどめる田町橋や岡山神社の灯籠といった戦災遺跡のマップなどが並ぶ。復興期の51年にオープンした「岡ビル百貨店」も、店舗と住居が一体化した珍しい商業施設とあって写真と解説が目を引く。

 岡山空襲展示室が作製した冊子、新聞記事の切り抜き、書籍など約50点を集めたコーナーもあり、生々しい体験談や研究成果を読むことができる。

 同館は「戦争は遠い昔のことのようだが、爪痕は今も残っている。戦争について知り、平和を考えるきっかけにしてほしい」としている。月曜休館(18日は開館)。観覧無料。

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