台風4号影響 長崎県内 交通機関に乱れ 雲仙岳で最大風速20.3メートル

台風4号の影響で欠航の張り紙が掲示された窓口=長崎港ターミナルビル

 台風4号は5日、午前6時前に長崎県佐世保市付近に上陸し、県内の交通機関に乱れが出た。長崎県への上陸は2017年以来、5年ぶり。
 長崎地方気象台によると、最大瞬間風速は雲仙岳で20.3メートル、長崎で18.3メートルを観測。大気の状態が不安定となった影響で雲仙などは大雨に見舞われ、気象庁は雲仙市付近に「記録的短時間大雨情報」を発表した。レーダー解析の結果、午前6時までの1時間に同市付近で120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられる。各地の1時間降水量は雲仙岳46.5ミリ、島原29.5ミリなどだった。
 台風の影響で、県本土と離島を結ぶ九州商船はジェットフォイルやフェリーなど計16便を欠航。松浦鉄道は始発から運転を見合わせ、午後3時55分に再開した。
 県教委によると、県内の小学校186校、中学校96校、県立高46校などが臨時休校した。


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