障害者就職 2年ぶり増1495件 就職率42.6% 2021年度 長崎労働局

 長崎労働局は2021年度の障害者の就職状況をまとめた。就職件数は1495件(前年度比17.5%増)で、2年ぶりに増加に転じ、就職率も42.6%(同4.2ポイント増)で3年ぶりに増加した。コロナ禍が落ち着いた影響で、求職活動を控えていた障害者の動きが活発になり、雇用する側の採用意欲も高まったことなどが要因とみられる。
 内訳は身体障害者370件(前年度比4.5%増)、精神障害者727件(同39.5%増)、発達障害など障害者手帳を持たない「その他の障害者」は122件(同6.1%増)と軒並み増加。知的障害者は276件で同2.1%減少した。
 新規求職申込件数は3510件で前年度から201件増えた。就職先の内訳は医療・福祉が37.1%と最も多く、卸売業・小売業、サービス業が続いた。職業別では「事務的職業」が399件で最も多く、「運搬・清掃・包装」が294件で次いだ。
 労働局は、ハローワーク、長崎障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなど関係機関と連携を図り「障害者の特性に応じたきめ細かい支援を続けていく」としている。


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