ウクライナの避難学生 長崎国際大に入学 「IT学び日本で仕事を」

安東学長から入学許可証を受け取る(右から)マクシムさん、ザハールさん=佐世保市、長崎国際大「自明堂」

 長崎県佐世保市ハウステンボス町の長崎国際大で5日、ロシアの軍事侵攻に伴うウクライナからの避難学生、ボーダノフ・ザハールさん(18)とチャイカ・マクシムさん(18)の入学式が行われた。2人は「ITや観光を勉強し、日本で仕事をしたい」と抱負を語った。
 茶道文化研究所「自明堂」で実施。同大を運営する九州文化学園の安部直樹理事長は「日本の文化を満喫し、ウクライナの文化も伝えてほしい」と告辞を述べた。
 安東由喜雄学長は、米人気デュオ「サイモン&ガーファンクル」の名曲「明日に架ける橋」を引用。「君たちを守っていく」という思いで曲のサビを歌い、式辞とした。2人は「大変な世界にいた私たちを救っていただきありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。
 2人はともに科目等履修生として、観光地理学や茶道文化など5科目を受講する。長崎日本語学院を運営する南風崎MGレヂデンスの寮で生活。同大は希望があれば来年4月からの正規学生としての入学も支援する。
 安東学長は式後の記者会見で「ウクライナの戦争が終わった時に、復興の礎になる人材に育ってほしい」と語った。


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