【参院選2022】特別編 防衛費増額や反撃能力は必要? 豊田真由子が各党の安全保障を語る!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は7月2日に公開した動画の内容を基に構成しています。

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2022年7月2日に公開された動画のテーマは……参院選2022特別企画!豊田真由子の政策解説「安全保障」!

ゲストに元衆議院議員の豊田真由子氏をお招きし、各政党が参院選の公約に掲げる安全保障政策を比較・解説していただきました。

豊田氏は、各党の安全保障政策をどう評価したのでしょうか?

【このトピックのポイント】
・豊田氏によると、現在の防衛費は足りているとはいえない
・防衛費増額や反撃能力は、日本を守るために何が必要かという目線での議論が重要
・ロシアのウクライナ侵攻により、今までの安全保障の前提が崩れてしまった

そもそも防衛費の使い道は?何にいくら使われている?

MC鈴木が防衛関係費の内訳のグラフを見て人件費が多いことを指摘したところ、豊田氏は「これを見ると、(人件費に)取られすぎているという話になってしまうが、現場の自衛官は苦労している」と説明。「火器、弾薬、通信機といった備品は不足している」「公務員なので給料が高いわけではない」と、自衛隊を視察した体験を交え、自衛隊も苦労しているということを話しました。

続いて豊田氏は「防衛費をGDP比2%と決めてしまうことに反発があるのだと思う。国民の命や国土を守るために必要な分の増額は反対しないのではないか」という持論を展開しました。

防衛費を増やすかどうかというだけではなく、何が足りなくて防衛費が必要になっているかという、中身の話が重要だということでした。

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各党が掲げている安全保障政策は?

豊田氏は反撃能力について「憲法に違反するものではない」と説明。世界の情勢は時代とともに変化し、周辺国の軍事レベルも上がっているのだから、日本も防衛のレベルを上げていく必要があると話しました。

MC鈴木は「反撃能力は先制攻撃と違う。敵国が日本に対して攻撃の意思を示し、攻撃に着手した場合に反撃できる能力」と補足するも、どのタイミングで「着手」と判断できるのかは難しいといいます。

また、仮に敵国がミサイルを発射したとして、どのタイミングで日本に向けられたものだと認識し、反撃能力を行使するのかという判断の難しさも話題に。

せっかく選挙があるのだから、防衛に関してもっと深い議論や、具体的な話を聞きたかったという声が上がりました。

防衛費のGDP比2%はNATOの水準

豊田氏は防衛費について、今後5年で増額するという文言は書かれているものの、「GDP比2%という文言は明確に書かれているわけではない」と指摘。NATOはGDP比2%が水準であるという情報が参考としてあり、5年で増額という文言を合わせて読むと、5年でGDP比2%にしようとしているようにも読めるのだと補足しました。

豊田氏はそれよりも「なぜNATOはその水準なのか、置かれた状況を理解することが大事」だと述べました。例えばドイツは第二次世界大戦の災禍を受け国防費を抑えてきましたが、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに2%超への増額を決めました。

豊田氏は、「ウクライナ情勢がそれまでの軍事・安全保障・外交すべての環境を変えてしまった」と述べ、地理的・歴史的に重要な位置にある日本は、防衛費の額だけ見るのではなく「どうやって日本を守っていくか、守るために何が必要か」という目線の議論が必要と訴えました。

一方で、予算要求はどうしても額ありきになってしまう声もあり、必要な予算だとアピールするためにGDP比2%というわかりやすい水準を示したのではないかという意見も出ていました。

各党の公約を比較

最後に各党の公約について豊田氏がコメント。核共有についてはまだまだハードルが高いだろうと述べる一方、防衛費増額不要と訴える政党に対しては「例えばミサイルが飛んでくるような状況になったら、具体的にどうやって日本を守るのかを聞いてみたい」と話していました。

動画本編はこちら!

安全保障という難しい話題を、豊田氏が詳しく解説!記事に入りきらなかった話も、ぜひ動画本編でチェック!

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