9月16日より劇場公開される、イタリアのナンニ・モレッティ監督最新作「３つの鍵」の、予告編が公開された。
公開された予告編は、ローマの高級住宅街のアパートに暮らす3つの家族が、交通事故をきっかけに、扉の向こうに隠している素顔があらわになる様子を描き出している。ある夜、アパートに車が衝突し、女性が亡くなる。車を運転していたのは、3階に暮らす夫婦の息子アンドレア。犯罪者となった息子のことで夫婦は苦しむ。一方、仕事場が事故で崩壊した1階のルーチョとサラの夫妻は、幼い娘を隣の老紳士レナードに預ける。しかし、レナードは”壊れている”という娘の言葉に耳を傾けずにいたため、娘とレナードは行方不明に。公園で無事発見されるものの、ルーチョはレナードが娘に危害を加えたと疑い、「娘に何をした」とつかみかかる。また、2階のモニカは、夫が不在でひとり育児をする孤独を吐露し、部屋に現れる不吉なカラスを見つめておびえる姿を見せる。
予告編の終わりには、「人生の謎を解く鍵はいくつもある」のキャッチコピーとともに、アルゼンチンタンゴを踊る人々と、アパートの門の前でそれを見守る3つの家族の姿が映し出される。
「３つの鍵」は、ある夜の交通事故をきっかけに、扉の向こう側に隠された3つの家族の顔があらわになり、それぞれの選択がもたらす運命の行方が描かれる作品。カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞した「息子の部屋」などで知られるナンニ・モレッティが監督を務めた。イスラエルの作家エシュコル・ネヴォ舞台「Three floors up」を原作としている。場所をローマに移し、3つの物語を3つの時間を軸に再構成して作り上げられた。デビューから一貫してオリジナル作品を手掛けてきたナンニ・モレッティ監督にとって、初の原作映画化作となる。
【作品情報】
３つの鍵
2022年9月16日（金）よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、UPLINK吉祥寺ほか全国ロードショー
配給：チャイルド・フィルム
© 2021 Sacher Film Fandango Le Pacte
