【サル痘】WHO、緊急事態宣言を再び検討へ 感染拡大やまず

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は6日、定例会見の中で、今年に入り世界で感染報告が相次いでいる感染症「サル痘」について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当するかを検討する緊急の会合を近く招集すると述べた。

感染拡大続き、現在世界で6000人超に

 この日までのWHOの報告によると、サル痘の感染者数は現在、58ヵ国で6000人超に広まっている。ただ検査試薬が不足しているため、実際はさらに多い可能性があるという。現在欧米各国を中心に広まっているが、アジアではこれまで韓国、台湾、マレーシア、またオーストラリアで感染者が数人確認されている程度だ。

 WHOは6月に同じテーマで既に緊急の会合を行っており、この時は緊急事態には当たらないとして宣言を見送っている。

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