観測史上初めて6月中の梅雨明け 高田で36・7度 県内6月気象概況

 新潟地方気象台は6月の県内気象概況をまとめた。

 上旬は、前半が高気圧に覆われて晴れの日が多かったが、後半が低気圧や寒気の影響で雨の日が多かった。

 中旬は、高気圧に覆われて晴れや曇りの日が多かったが、中頃は日本海を進んだ低気圧や本州の南の海上に停滞した梅雨前線の影響で雨となった。北陸地方は14日ごろ梅雨入りしたとみられる(速報値)。

 下旬は高気圧に覆われて晴れの日が多かった。中頃は日本海北部を進んだ低気圧から延びる前線や、湿った空気が流れ込んだ影響で雨の日が多くなり、27日は大雨となった所があった。北陸地方は28日ごろ梅雨明けしたとみられる(速報値)。

 県内を含む北陸地方は、観測史上初めて6月中に梅雨明けしたとみられ、気温の高さや降水量の少なさに関する極値更新が非常に多かった。上越市高田で24日、最高気温が36・7度、最低気温が24・0度と、いずれも6月として最も高くなった。同市大潟と安塚、糸魚川市糸魚川も同様。板倉区筒方では月降水量が同月として最も少なかった。

北陸地方はこれまでで最も早い6月中に梅雨明け。県内でも高温や少雨に関する極値更新が相次いだ(6月28日、上越市の高田城址公園で撮影)

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