奥日光の観光名所の一つ「竜頭の滝」周辺で連日、クマの目撃情報が相次いでいる。夏の観光シーズンを前に、日光市は看板を設置するなど注意を呼びかけている。
日光署によると、竜頭の滝周辺での目撃は6月22日に始まり、7月2日、5~7日の計5件に上る。いずれもクマの体長は約1メートル。7日は午後0時10分ごろ、滝付近の駐車場で通行人が目撃した。
同署管内では7月に入ってからクマの目撃が奥日光を中心に相次いでいる。7日午前6時ごろには、華厳の滝付近でも目撃情報があった。4月からの目撃情報計17件のうち、9件が7月に入ってからという。
市は7日までに、注意を呼びかける看板を竜頭の滝周辺4カ所と、中宮祠小中学校付近の2カ所に設置した。署もパトロールや周囲への注意喚起などを強化している。
市の担当者は「奥日光では特にクマの生息地域に人が訪れているということを意識し、注意してほしい」と話す。署も「興味本位で近寄らず、まずは離れて通報してほしい」と呼びかけている。