参院選長崎 どうなる投票率? 6人立候補で前回上回るか 気をもむ各陣営

参院選投票率の推移

 参院選は10日の投票日まで残り2日。各陣営は勝敗にも影響する投票率の行方に気をもんでいる。長崎選挙区は前回2019年に過去最低の45.46%を記録したが、今回は候補者の多さ(6人)などを理由にやや上回るのではないかとみている。
 期日前投票では投票1週間前の3日時点で、有権者の6.94%が投票を済ませた。前回の同時期と比べ1.5ポイント増えている。
 自民の山本啓介候補(47)陣営は、2月の知事選が541票差の大接戦だったことから、「無党派層を中心に、自身の1票が結果につながる体験をした人たちの選挙への関心は高まっているだろう」と分析。前回の参院選より投票率は上がるとしつつ、「選挙離れ」や新型コロナウイルス感染の再拡大などから半分には届かない「47~48%」と見積もった。
 日本維新の会の山田真美候補(50)陣営は、女性候補の多さなどを理由に前回を上回ると予想。50%超を期待するが、大接戦となった知事選(47.83%)でも届かなかったため難しいとみている。
 共産の安江綾子候補(45)は、候補者6人がいずれも新人で比較的若いことから、投票率アップを期待。陣営幹部は「投票率が半分に届かないのは私たち(訴える側)の責任。投票してもらえるよう精いっぱいやりたい」と気を引き締める。
 立憲民主の白川鮎美候補(42)陣営は「3年前よりも盛り上がりを感じない」として「知事選と同じぐらいではないか」とみる。勝利には無党派層を取り込み、投票率を上げる必要があるため、「50%は超えてほしい」と追い込みをかける。
 投票率は天候にも左右されやすい。本県の前回参院選投票日は台風の影響で激しい雨が降った。長崎地方気象台によると、今回の投票日は「曇り時々晴れ」の予報(7日午後3時時点)。
 長崎選挙区にはNHK党の大熊和人候補(52)と政治団体「参政党」の尾方綾子候補(47)も立候補している。


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