早い梅雨明け、神奈川県内のビアガーデン活況 昨夏とは状況一変 ビール会社も増産傾向 

そごう横浜店の屋上で営業中のビアガーデン。鎌倉ビールなどが楽しめる=横浜市西区

 例年にない早さの6月27日に関東甲信の梅雨が明けた今夏。県内のビアガーデンが活況を呈している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、酒類の提供自粛が要請されていた昨夏とは状況が一変。中には、人気で予約が取りにくい店もある。関係者は感染状況を気にしつつ、「今年こそは」と売り上げ拡大に期待を寄せている。

 他よりも一足早い、4月下旬に屋上ビアガーデンの営業を開始した横浜高島屋(横浜市西区)。平日は会社帰りのサラリーマン、休日は家族連れなどでにぎわいを見せている。座席数はコロナ禍以前の半数以下に抑えたが、多い時には200人ほどが来店。予約が取れない日もあるという。

 今年ビアガーデンに初参戦したのは横浜駅直結の商業施設NEWoMan(ニュウマン)横浜(同)だ。

 6階の屋外部分で営業する店舗は、県内六つのブルワリーのクラフトビール8種類を提供。4500円のコースは、クラフトビールを含む25種類が飲み放題となる。秦野市のブランド豚・門倉ポークの自家製ソーセージなどが入った「神奈川FOOD BOX」も用意。県産食材にこだわっている。

 座席数は40と小規模だが、連日の暑さもあって盛況で、「7~8月の金・土・日曜は予約で埋まっている状況」という。

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