【8日】新型コロナ 佐世保「2-Ⅰ」に 長崎県がレベル引き上げ 県内2週間で倍増

直近3週間の県内新型コロナ感染者

 長崎県は8日、新型コロナウイルス感染症の佐世保県北医療圏の病床使用率が増加傾向にあるとして、感染の広がりを6段階で示すレベルを佐世保市のみ「1」(注意報)から「2-Ⅰ」(警戒警報)に同日付で引き上げると発表した。県全体では「1」を維持する。
 県によると7日時点の病床使用率は県全体が12.6%、佐世保・県北医療圏は26.1%。入院者は県全体で72人。このうち59人(81.9%)が60歳以上という。県は8日、佐世保県北医療圏の病床確保のフェーズを「3」の55床から「4」の98床に引き上げた。
 県は佐世保市民や同市に往来する人に対し、マスク着用や3密回避、換気などの基本的な感染防止対策の徹底などを求めた。一方、熱中症防止のため、屋外では近くで話す場合を除き、マスクを外すよう呼びかけている。
 県内では6月下旬から感染者が急増。8日まで13日連続で前週の同一曜日を上回っている。8日までの1週間の感染者は3005人で前週の1.5倍、前々週の1.9倍に増えた。

左から 8日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(7日午後7時現在)

 県などは8日、県内19市町で計555人の新規感染者を確認したと発表した。長崎市の事業所で従業員6人が陽性と判明し、クラスター(感染者集団)となった。
 学校関係では佐世保市立学校5校5学級を閉鎖した。
 佐世保市は米海軍佐世保基地で7日までに、新たに基地関係者(軍人、軍属ら)2人の感染が判明したと発表した。


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