お庭番頭・黒の助のフォトブック 夢二郷土美術館、60カット掲載

自身のフォトブックをPRする黒の助

 夢二郷土美術館(岡山市中区浜)のお庭番頭として活動する黒猫「黒の助」(雄、推定6歳)のフォトブックが出来上がった。パトロールする姿や休息中のリラックスした表情など、ニャンともかわいらしい写真を収録。プロフィルやこれまでの歩みも載っており、ファン必見の一冊になっている。

 黒の助は美術館近くの路上にいたところを職員に保護され、お庭番に就任。フォトブックは昨年12月にお庭番頭に昇格したことを記念して作られた。

 貴重な子猫時代の写真をはじめ、庭を巡回する様子やおやつに目を細める愛らしい表情など60カットを載せている。全てを美術館スタッフが撮影。同僚だからこそ撮れる寝顔などのプライベートショットも満載だ。

 プロフィルには名前の由来やチャームポイント、好きな食べ物を掲載。「黒の助ヒストリー」では、これまでの主な仕事や黒の助がデザインされたバスが登場したことを紹介している。

 黒の助はメンタルヘルスに考慮した“きまぐれ出勤”を続けており、小嶋ひろみ館長代理は「来館したけど会えなかった人にも、さまざまな表情を見てもらいたい」と話す。

 B5変型判、30ページ。千円。500部作製した。ミニトートバッグとのセット(1320円)もある。売り上げの一部は保護猫の支援に役立ててもらうため、動物愛護団体に寄付する予定。

さまざまな表情が楽しめる黒の助のフォトブック

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