モネゆかりスイレン かれんな花 高梁・成羽美術館の水面彩る

「静水の庭」の水面に浮かぶスイレン

 印象派を代表するフランスの画家クロード・モネ(1840~1926年)ゆかりのスイレンが、高梁市成羽町下原の市成羽美術館でかれんな花を咲かせている。ピンクや黄色の花が水面から顔をのぞかせ、入館者を和ませている。

 1階ロビーに面する人工池「静水の庭」で46株が育っている。5月末ごろから順次、つぼみが開花。入館者はロビーからモネの代表作「睡蓮(すいれん)」に思いをはせながら花を観賞している。例年はピークとなる7月だが、暑さで花の数がいつもより少ない状態。9月中旬までは楽しめるという。

 スイレンは2000年、パリ郊外のモネ邸宅から、同作を所蔵する倉敷市中央の大原美術館に贈られた。買い付けた洋画家児島虎次郎(1881~1929年)が高梁市成羽町出身だった縁で、成羽美術館にも株分けされた。

 同美術館は「咲く花の数は日々変わる。さまざまな表情を楽しんで」としている。

 午前9時半~午後5時。月曜休館。

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