【チェアリング】というワードが話題になっています。キャンプよりお手軽なアウトドア体験ができるとのことで、実際にチェアリングやってみました!実体験を元に考えた「チェアリングの始め方」と「チェアリングにおすすめなチェア」を詳しく解説いたします。
チェアリングとは?椅子に座って何をするの?
最近じわじわとブームになりつつある「チェアリング」。
直訳すれば「椅子に座ること」を表しますが、ぶっちゃけ、椅子に座る行為は日常的なものですよね。
あえて「チェアリング」と呼ぶ場合には、「自分のお気に入りの椅子をいろんなところへ持ち出してくつろぐ」といった"気軽にできるアウトドアアクティビティ"を指すことが多いようです。
チェアリングは「お散歩以上、キャンプ」未満
コロナ禍で自然回帰のライフスタイルへシフトする人が増え、休日にピクニックやキャンプに行ったり、自分の家のベランダでご飯を食べたりといったアウトドアアクティビティが人気です。
「チェアリング」は…
- キャンプほどハードルが高くないアウトドアアクティビティ
- お散歩よりももう一段深い自然体験ができる
- 日常の中で手軽にチルアウトできる
- どこでもプライベートな外カフェになる
- 行楽先のワンモアアクティビティ
…といった感じでしょうか。
キャンプはいろんなアイテムを揃えなければいけないし、事前にキャンプ場を予約したりなどかなり計画的に進めないとならないですよね。
一方で、チェアリングは外へ持ち出せるチェアさえあれば思い立ってすぐにできますから、すご〜くハードルの低いアウトドア活動です!
チェアリングで何をするの?
「チェアリングをしてみたいけど、椅子に座って何をするの?」という疑問が浮ぶ方もいるでしょう。
チェアリングは気軽さが売り(?)なので、「何もせず、ただ椅子に座ってぼぉ〜っとするだけ」でもOKなのですが、こんなことをしてみても良いかもしれません。
<チェアリングで何をしたい?>
- ただただ「ぼー」っとする
- 景色を見ながら考え事をする
- 読書
- ちょっと仕事
- ご飯を食べる
- 友達と語らって過ごす
- ペットと過ごす
- 星空を眺める
- しっぽりと一人居酒屋 ※チェアリングスポットによってはお酒NGのところも
チェアリングは、日中だけでなく夜もできますから、星の綺麗な日なんかは、チェアリングをしながら夜空を眺めるのも良さそうですよね!
実際にチェアリングをしてみました
筆者も、実際にいくつかのパターンで「チェアリング」をしてきました!
チェアリング体験(1) 近所の公園で
まずひとつ目にご紹介するのは、「ママは仕事があるのに小学生の子どもがどうしても公園で遊びたい」と言ってきた時のチェアリング体験です。
写真のように、ノートパソコンを持っていき、「子どもが遊んでる様子が見え、かつ、日陰」というゾーンを選んでチェアを設置。チラチラと子どもを見ながら仕事をしました。
近所の公園だったため、顔見知りの人もちらほらいる環境の中「Myチェアで仕事をする」は最初はちょっと恥ずかしいのですが…(笑)、やっているうちに慣れてきて「これ意外といいな!」と思いました。
「チェアリング@近所の公園」の感想
- 家でやるよりも格段に清々しく仕事ができた
- 「子どもの公園遊び付き添い」にチェアがあるとめっちゃ楽
- 公園常設のベンチは数が少なかったり陽が当たって暑かったりするが、自分のチェアがあれば公園の中の心地よい場所で休めるのが良い
- 徒歩で行くのでチェアはリュックに入るサイズで、なるべく軽量のものが良さそう
チェアリング体験(2) 自転車で少し遠出して
続いてご紹介するのは、eバイク(電動のスポーツ自転車)にチェアやドリップコーヒーセットを詰めたトランクカーゴを乗せて、徒歩では行けない距離にある公園で自転車チェアリングをした経験です。
筆者は「子ども乗せ電動ママチャリ」しか持っておらず、その電動ママチャリ歴・早10年なのでスポーツタイプの自転車の乗り心地は全く未知の世界。
そんな筆者が、電動自転車専門店モトベロとトランクカーゴとカリタがトリプルコラボした特別イベント(イベント詳細は下記の記事)で、「eバイクでチェアリング」という体験をさせていただきました。
いや〜、スポーツ自転車は乗り心地がめちゃめちゃ良いですね!ママチャリとは全く別の乗り物です!
この体験イベントでは、eバイクとセットでHelinox(ヘリノックス)の「グラウンドチェア」と、カリタのコーヒーミル・ポット・ドリッパー・カップ・バーナー・水…などのギアが全てセットで借りられる!(←すごくないですか?!)…のですが、これら全てが収納できてしまうトランクカーゴもめっちゃすごいと思いました。
トランクカーゴは自転車の荷台に乗せてもすごく安定感があり、チェアリング現場では「テーブルとして使える」んです。見た目もカッコ良いですよね!!
自転車×トランクカーゴは、すごく「アリ」だと思いました。
▼トランクカーゴの収納テクニックはこちらの記事をどうぞ
さてさて。
チェアリング×アウトドアコーヒーは、初体験。ドキドキ。
もちろん、めちゃくちゃ美味しいです!!
外で珈琲を挽いてドリップで飲むなんて、キャンプでないとできない贅沢なことだと思っていましたが、自転車チェアリングなら気軽にできてしまうんですね。
いや〜。ほんとに贅沢な時間を過ごすことができ、珈琲も格別の味でした!!
そして、トランクカーゴとグラウンドチェアが欲しくなりました!
※注意:火器を使ってお湯を沸かす場合は、そのチェアリングスポットが「火器の使用がOK」かどうかを必ずご確認ください。もし「火器NG」の場合は、沸かしたお湯をマグボトルなどに入れて持っていくと良いですよ。
「自転車 × チェアリング」の感想
- 持っていける荷物の量がちょっと増えるので、チェア以外にもドリップコーヒーセットなどが持ち出せる
- 徒歩圏外のスポットにも足を伸ばせるので、チェアリングスポットの候補地が一気に増える
- トランクカーゴのような収納ボックスを自転車に積んで持っていけばテーブルとしても使えるので、よりリッチなチェアリングになる
▼今回ご紹介した「eバイク×チェアリング」はこちらでも体験できます
tern e-bikeで行くチェアリング@多摩川サイクリングロード~手軽で気軽に河原でコーヒー~
坂のある街でも、重い荷物があっても、手軽に移動できるのが魅力のe-bike。アウトドア用の折りたたみチェアを持って散歩しながら、自分好みの場所を見つけて気軽にくつろぐチェアリング。
電動自転車専門店モトベロが、カリタのコーヒー機器が入ったトランクカーゴのロータイプ「TC-30S LOW」を装着した、Ternのe-bikeのカスタム車両を使って、手軽で気軽にコーヒー&チェアリングを体感頂くイベントを開催致します。
★開催日時:7月24日(土) 集合10:00、解散12:00予定 ※雨天中止
★場所:モトベロ二子玉川
★参加方法:モトベロWEBサイトのイベントページから事前申し込み
4名さま限定のイベントになるので、ご興味のある方はお早めにお申し込みをお願いいたします!
チェアリング体験(3) 旅行先のワンモアアクティビティで
続いてご紹介するのは、「旅行先にチェアを持って行って、現地でチェアリングする」という体験です。
友達家族との旅行で千葉の房総エリアを訪れた際に、「使うかわからないけど、とりあえずチェアを持っていくか」ということでみんなで各々のチェアを持っていきました。
泳げる気温ではなかったのですが子どもたちが砂浜で遊びたいというので(ありがちパターン)、大人たちは持っていったチェアを砂浜で広げて、子どもたちを監視しながらゆったりとくつろぎました。
オーシャンフロントでのチェアリング、、すご〜く気持ちよかったです!!
とりあえずでもチェアを持って行っておいて本当に良かったですよ。
「旅行先 × チェアリング」の感想
- 偶発的に見つかる「チェアリング向きスポット」でチェアリングができる可能性が高いので、より非日常なチェアリング体験ができる。
- 旅行先で「ゆったりくつろいだわぁ〜」という記憶が残る(なんやかんやで旅行中は慌ただしくなりがちの人は特に)
- 車で行く旅行の場合は、ちょっと大きめでゴージャスなチェアも持っていける
- 宿の庭やベランダでも朝カフェタイムができたりする(※施設へチェアリング可否を要確認)
いかがでしたでしょうか?!
チェアリングってどんな体験ができるのか、イメージが膨らんできましたか?
チェアリングの始め方
「チェアリングをしよう」と思い立った時、きっとまず最初にチェアを買いたいと思いますが、ちょっと待ってください!
私が実際にチェアリングをやってみて思ったのは、「椅子を買う前に、どこでチェアリングをしたいかイメージしてみる」というのが大切かも...?ということです。
というのも。
チェアリングしたい場所によってどんなチェアが向いているのかが変わることがあるからなんです。
STEP1: 「どこでチェアリングをする?」をイメージ
徒歩で行けるお散歩圏内の公園であれば、持ち歩くのに最適な「軽量タイプのチェア」が良いと思いますし、自転車で行くことが多そうなのであれば、少し重量があるチェアも持ち出せるようになります。
また、行き先の場所の雰囲気によってもチェアの選択が変わる可能性があります。
たとえば、ピクニックシート率が99%の芝生広場で座面が高めのチェアに座ると、「場違い感」や「周囲の人を見下ろしている感」が出ちゃって少々悪目立ちしてしまうことも…。
筆者は、キャンプでは座面と背もたれが高いハイバック系の「ヘリノックス サンセットチェア」を愛用しているのですが、"チェアリング人口ほぼゼロ"の近所の公園でこのチェアを使ったら、なんだか悪目立ちしているような気がして本当に気まずかったです。。(汗)
いろんなところでチェアリングしたいと思いますが、まずは自分にとって一番身近で頻度高く行くであろうチェアリングスポットを頭の中でイメージしておくと良いです。
また、チェアリングスポット選びで念頭に置いておいてほしいことを以下にまとめます。
チェアを使って良い場所とNGな場所があることに注意しましょう
場所によっては、「折り畳みチェアの使用はNG」というスポットもあるのでご注意ください。
<筆者が確認した事例>
- 【折り畳みチェア全面的にNG】→代々木公園
- 【明確な規定はないグレー】→井の頭公園(※大きなキャンプチェアはNGだがお尻サイズの椅子ならOKとのこと)
- 【折り畳みチェアの使用OK】→中目黒公園
チェアリングのマナー, 迷惑にならないチェアリングの仕方にも配慮を
チェアの使用がOKなところであっても、他の人の迷惑になるような以下のような行動は避けましょう。
- 人様に迷惑をかけない
- ゴミは持ち帰る。むしろ掃除して帰るのかっこいい
- 市井の人々に威圧感を与えない
- 私有地に無断で立ち入らない
- 騒がない
- 公共の場を占有しない
- 装備を増やしすぎてキャンプにならない
出典:日本チェアリング協会
STEP2:「そのチェアリングスポットにどうやって行く?」をイメージ
徒歩で行くのか、自転車で行くのか、車で行くのか…によって最適なチェアの仕様が異なってきますので、こちらも「主に」で良いのでイメージをしておくと良いです。
STEP3:チェアを選ぶ
最後にチェア選びがきます!
筆者は、キャンプによく行くので、(1) ヘリノックス「サンセットチェア」、(2)ヘリノックス「チェアワンL」、(3) ワークマンの「燃え広がりにくいローチェア」と3種類の折り畳みチェアを持っているのですが…
改めて、上記のSTEP1・STEP2をイメージしてから考えると…
今回、自転車チェアリングの体験イベントで貸してもらったヘリノックス「グラウンドチェア」が、私のチェアリングスタイルにはピッタリだ!!という結論に至っております。
※なので、近いうちに4脚目としてグラウンドチェアを買いそうです…。
既にチェアを持っているよという方は、まずはお手持ちの「お気に入りの一脚」を持ってチェアリングを体験してみてから、Myベスト・チェアリングチェアの購入を検討されても良いかもしれませんね!
TPOによって最適なチェアが変わるのは至極当然のこと。個人的な考えになりますが、折り畳めばコンパクトになるチェアなら、何個持ってても良いと思います!(笑)だから4脚目のグラウンドチェアを買いたい(笑)
チェアリングおすすめチェア【1】レジャーシート率が高いスポットで悪目立ちしない!
それでは、ここからは筆者が厳選した「チェアリングにおすすめチェア」を紹介します!
まず「近所の公園」にありがちなレジャーシート率の高いチェアリングスポットでも悪目立ちしない、さまざまなスポットで使えるおすすめチェアを厳選してご紹介していきます。
悪目立ちしないチェアのピックアップのポイントは…
- 座面が低い
- 持ち運びが楽で徒歩や自転車チェアリング向き
です!
Helinox(ヘリノックス) グラウンドチェア:座面高さ22cm
座面が低くてレジャーシート率の高いチェアリングスポットでも悪目立ちしません!
また、総重量640gと非常に軽いので、徒歩チェアリングや、「使うかわからないけどとりあえず持っていくか」のパターンにもおすすめです。
Helinox(ヘリノックス) インクラインチェア:座面高さ10cm
足についているレバー位置を変えることで、座面の角度を変えることができるタイプのチェアです。
総重量は約1.29kgと少し重たくはなりますが、「ほぼ座椅子」のような状態にもできるので、どんな場所でも悪目立ちしにくいチェアと言えると思います。
Helinox(ヘリノックス) フェスティバルチェア:座面高さほぼ地面ギリギリ〜最高30cm
インクラインチェアがさらに機能UPしたような仕様のフェスティバルチェアは、座面の高さと角度が変えられる優れものです。
一番低い高さにすると、座面が地面ぎりぎりになり「どうみても座椅子」にすることができ、高くすると30cmくらいにまで調整することができます。
さまざまなチェアリングスポットへの対応性がとても高いチェアと言えるでしょう!
重量は約1.37kgと重ためですが、収納ケースが斜めがけできるようになっているので、持ち運びは楽だと思います。
ムーンレンス(Moon Lence)パティオガーデン:2way仕様のマルチなチェア
キャンプでも使い勝手の良い「ハイ」と、チェアリング向きの「ロー」の2way仕様のチェア。
ハイかローかで悩んだらこのチェアがおすすめ。
また、重量は980gとこの仕様にしてはかなり軽量です!
RiveRock (リバロック) あぐらチェア:軽量で持ち運びやすい
独自のフレーム構造がスタイリッシュなRive Rockのあぐらチェアは、コンパクト収納&簡単組み立てを実現しています。
重量は820gとかなり軽量なので、徒歩チェアリングにもおすすめです。
スノーピーク グランドパネルチェア:座面高さゼロ
スノーピークには、脚のない完全に「座椅子」タイプのグランドパネルチェアというものがあります。
座面の高さはほぼゼロなので、折り畳みチェアNGの公園でも使用できます。子どもの運動会などでも使えて便利という口コミも。また、脚がないタイプならキャンプの際にインナーテント内でも使えちゃうんですよね〜。
背もたれの角度はベルトで調整が可能です。座椅子にしては結構なお値段と結構な重量なのですが、スノーピーク品質でたいへんしっかりしていますよ〜。
コールマン コンパクトグランドチェア:地べた座りを快適にするチェア
コールマンの2022年新作アイテムの中にも座椅子タイプのチェアがありました。
コールマンは2022年アイテムで、「身近な公園でのパークキャンプ」というチェアリングにも通じるようなコンセプトを打ち出していて、このチェアもそのコンセプトの商品の一つ。
折り畳みチェアがNGな身近な公園での使用を意識していそうですね。
先ほどのスノーピークの「グランドパネルチェア」に比べて価格はかなりリーズナブル。ただし、座面の角度は変えられません。
重量はスノーピークと同等に「けっこー重たい」のですが、折り畳みチェアNGのチェアリングスポットがメインとなる方にはおすすめしたいチェアです。
チェアリングおすすめチェア【2】チェア使用OKスポットで極上のリラックスを得たい人へ
先ほどはさまざまなルールの場所で「悪目立ちしない」という基準で選定いたしましたが、こちらでは…
- 折りたたみチェアの使用がOKなスポット
- 車など重量を気にしない場合
というケースで、極上のリラックスが得られるチェアをご紹介します。
ロゴス ゆらゆらハンモックチェア:ハンモックのようにゆらゆら揺れる
ハンモックのようにゆらゆらと揺れるロゴスの「ゆらゆらハンモックチェア」。とても気持ちよさそうですよね!
コールマン インフィニティチェア:まるでベッド!
コールマンの名作「インフィニティチェア」は、背もたれの角度の調整幅が大きく、一番倒せばリクライニングベッドのような体制になります。
アウトドアでこの体制になるとどんな景色が見えるのでしょうか。新感覚を楽しめると思います!
スノーピーク Take!チェア ロング:包み込まれるような座り心地
スノーピークのTake!チェアロングは、ユーザーから「人間をダメにするチェア」と呼ばれることもあるほど、座り心地が良いんだとか。
帆布の座面と竹・アルミを組み合わせた脚のデザインが、自然の中にもよく馴染みそうです。
DOD スゴイッス:TOPに応じて高さが変えられる変幻自在チェア
「これからいくチェアリングスポットが、ローチェアが適しているのか、どんな高さでもOKな雰囲気の場所なのか分からない…」
というケースも多いと想像いたします。
そんな場合には、DODスゴイッス、一択です。
スゴイッスは座面の高さが4段階に変えられるので、"地べたモード"にもトランスフォーム可能!
「何脚も持ちたくない」という方もコチラがおすすめです!
▼スゴイッスの凄さはこちらの記事でも詳しく解説しております!
DODスゴイッスの「凄さ」を徹底解説!再販も常に完売の大人気折りたたみチェアはやっぱり凄かった - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア
Sunnyfeel ロッキングチェア:ゆらゆら系の定番
前後にゆらゆらできるロッキングチェアも気持ち良いと思います!
今年は身近なアウトドアスポットで「チェアリング」を嗜もう!
一度チェアリングをしてみると、「こんなに気軽にアウトドアでのリラックス体験ができるんだ〜」と目から鱗です。
キャンプをしたいけど一歩踏み出せない人でも、チェアリングならすごく気軽に踏み出せると思います。
お子様のいらっしゃる方は、今回ご紹介したチェアリング向きチェアを1脚持っていて絶対に損はありません!さまざまな親子イベントで思わぬ使用機会があり、必ず活躍するでしょう。
今年はぜひ、皆さんも「チェアリング」を嗜んでみませんか?!
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