1回戦屈指の好カードを制したのは九州文化学園だった。長崎北に先行されたものの、中盤以降に持ち味の打力を発揮。佐世保工出身で元プロ選手の香田監督に夏の初勝利をプレゼントした。指揮官は「ほっとしている。ただ、私の1勝と言うよりも、生徒の1勝ですので」と選手たちに感謝した。
チームに硬さが見られた初戦。四回まで長崎北の左腕木下を打ちあぐね、五回には2点を失った。それでも、木下に対して意識付けていた「センターから逆方向へのバッティング」を徐々に発揮。五回に中畑の内野安打を足掛かりに、敵失と荒木の2点二塁打で逆転すると、六回には5長短打を集めて一挙4点を加えた。
投げてはエース田中が2失点で完投。威力のある直球をコーナーに集め、変化球も効果的に織り交ぜて10三振を奪った。4月に就任した香田監督から下半身の力を球に伝えることを教わってきた背番号1は、相手が直球対策をしていたのが分かっていても「自信があったので」と強気の投球を貫いた。
次の相手は第6シードの創成館。ウイニングボールを受け取った香田監督は「九文らしく、はつらつとした野球でぶつかっていきたい」と意欲を口にしていた。
九州文化 好カード制す 香田監督に夏初勝利プレゼント 第104回全国高校野球長崎大会 第3日
- Published
- 2022/07/10 09:49 (JST)
- Updated
- 2022/07/13 12:44 (JST)
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