諫早、島原両公共職業安定所(ハローワーク)と県島原病院(島原市下川尻町)は、がんなどを患い通院する長期療養者の就職支援事業を始めた。ハローワークの専門相談員による定期巡回相談などを通じて、本人の希望や治療状況などを踏まえた職業を紹介し、定着支援を図る。同事業は島原半島では初めて。
患者が仕事と治療を両立できる環境整備が目的。がんや肝炎、糖尿病などの長期療養者を対象に、同病院で毎週金曜午前11時~午後1時15分、巡回相談を実施する。オンラインでも対応し、無料だが予約が必要。
事業締結式は同病院であり約10人が出席。ハローワーク諫早の熊田重人所長は「治療と仕事の両立を希望する人が、1人でも多く就職、復職を果たし活躍してほしい」とあいさつ。木下明敏病院長は「地元の病院でできる相談は患者の安心につながる」と述べた。
同ハローワークによると、県内で医療機関との事業締結は10カ所目。同事業による就職は昨年度、長崎労働局管内全体で157件。同ハローワーク管内では14件という。
長期療養者の就職支援 ハローワーク諫早・島原 長崎県島原病院で定期巡回相談
- Published
- 2022/07/10 11:26 (JST)
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