船旅の友に「御船印」「船印帳」 五島産業汽船が販売

公式船印帳(左端)と五島産業汽船の御船印=新上五島町

 長崎県新上五島町鯛ノ浦郷の五島産業汽船は、長崎と上五島を結ぶ高速船「びっぐあーす」などの名前を記した「御船印(ごせんいん)」と御船印を収める「船印帳」を販売している。夏本番を前に、船旅の“友”として人気が高まっている。
 御船印は、神社仏閣でもらえる「御朱印」の船バージョン。船会社などが独自に発行した「御船印」を集める船旅を「御船印めぐり」と称し、日本旅客船協会の公認事業として2021年から始めた。集めた御船印の数で称号を認定する「御船印マスター制度」もある。県内を運航する九州郵船(福岡市)、熊本フェリー(熊本市)を含む全国約80社が参加。県内に本社を置く船会社では五島産業汽船が初めて。
 同社の御船印は、同社名と長崎-鯛ノ浦を結ぶ高速船「びっぐあーす」を記した2種類(各500円)。乗船客用と乗船しなくても購入できる御船印がある。船印帳(1980円)は、紺地に水しぶきを上げるシックなデザイン。本社(鯛ノ浦)と長崎営業所(長崎市)の2カ所で取り扱っている。乗船客用の販売は本社のみ。
 藤原圭介社長は「快適な船旅を楽しみ、上五島の思い出に御船印もぜひ加えてほしい」とPRした。

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