漂着ごみでアクセサリー 再利用の大切さ学ぶ 五島・岐宿中3年

漂着したプラスチックごみで作ったアクセサリー

 長崎県五島市立岐宿中(塩竃憲治校長、69人)の3年生が、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関する授業で、海岸に漂着したプラスチックごみを使ったアクセサリー作りを体験した。
 健康・美容機器のブランド開発、MTG(名古屋市)が、国際的な問題であり、五島の海岸でも多く見られる海洋プラスチックごみの削減や再利用の大切さを学んでもらおうと実施。同社は、横浜市のメーカーと協力し、五島に漂着したプラスチックごみを食器などに再生するプロジェクトに取り組んでいる。
 体験活動は6月14日、同市三井楽町の高浜海水浴場であり、生徒やMTGグループ会社「五島の椿」、社会福祉法人さゆり会けいぷはうす(いずれも同市)から約30人が参加し、漁具のブイやポリタンクの切断、洗浄に取り組んだ。その後、赤や青などに色分けし、5ミリ四方に粉砕されたプラスチックを思い思いの色で枠に敷き詰め、プレス機で加工。オリジナルのキーホルダーを完成させると、笑顔が広がった。
 犬塚葉月さん(14)は「かわいいキーホルダーになって、ごみが良いことにも使えると見方が変わった」、寺﨑僚汰さん(14)は「日本でたくさんプラスチックごみが捨てられていると知った。環境について考えていきたい」と話した。

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