模擬会社で島の活性化を 「Light Up」発足 朝市でTシャツなど販売 中五島高3年生21人

創立総会で説明をした取締役の生徒(中央奥の4人)=新上五島町宿ノ浦郷、中五島高

 長崎県新上五島町の県立中五島高(井崎健一郎校長、66人)の3年生21人が、商品開発や販売実習を目的とした模擬会社「Light Up(ライトアップ)」を発足させた。町内で開く「朝市」で商品を販売する。
 22日に同校であった創立総会で、社長に就任した深浦優奈さん(18)は、利益で作るオリジナルの絵本を、町のふるさと納税返礼品に添えて贈ってもらう考えを示した。
 模擬会社は、同校ビジネスキャリアコースの生徒らに、実務能力を高め、地域活性化を担う力を身に付けてもらおうと毎年実施。運営資金はクラウドファンディング(CF)で集めた。
 生徒たちが取り扱う商品は、オリジナルデザインのTシャツやタオルのほか、生徒たちが島内外から仕入れたお菓子など。深浦さんは「コロナ禍で行事が縮小されたりしたが、地域の人たちの協力を受けたり、かえって触れ合う機会に恵まれた。自分たちが販売イベントを開くことで町が活性化し、恩返しできたらうれしい」と話した。

 朝市の開催日程は次の通り。時間はいずれも午前9時~11時。
 ▽7月4日、五島うどんの里(有川郷)、メル・カピィあおかた直売所(青方郷)▽同5日、若松港ターミナル(若松郷)、奈良尾医療センター玄関前(奈良尾郷)▽同6日、カミティ(浦桑郷)

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