書道で観光客に「おいでんせー」 倉敷商高生が美観地区に作品掲示

作品を披露する倉敷商業高の書道部員たち

 倉敷商業高(倉敷市白楽町)の書道部員4人が、倉敷美観地区に観光客らを迎える書道作品を掲示した。「ようこそ倉敷へ」「おいでんせー倉敷」などのメッセージを大書。岡山県内で展開されている大型観光企画・岡山デスティネーションキャンペーン(DC)に合わせ、倉敷を訪れる人々を書道でもてなす。

 同市観光課が岡山DCの盛り上げに向け、書道部に協力を打診。いずれも3年の和田ひよりさん(17)、竹野内琴乃さん(18)、姫井弥佑さん(18)、遠藤未菜さん(17)が引き受けた。

 作品は1人1点ずつ制作し、耐水性のある紙(縦84センチ、横59センチ)に黒や青、ピンクなどのアクリル絵の具を使ってしたためた。「白壁の街倉敷へようこそ」「いいものあるけん楽しんで」「みんなのこころが晴れるように〓」といったメッセージを、力強い書体や丸みを帯びた柔らかい筆致で書いている。6月初旬から構想を練ってきたという。

 4人は7日、美観地区を訪れ、同課職員らに作品を披露。その後、市が倉敷川沿いの2カ所に置く看板の表と裏に両面テープで張り付けていった。和田さんは「美観地区には美しい景色とおいしい食べ物がいっぱいある。心行くまで満喫してほしい」と話していた。

 作品は岡山DCに合わせ、9月末まで掲示する予定。

〓はハート(白)

美観地区に掲示された作品

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