〈参院選・新潟選挙区〉小林氏 悲願の初当選 森氏 議席守れず 

 第26回参議院議員通常選挙は10日に投票が行われ、即日開票された。現職1人と新人3人の計4人が立候補した新潟選挙区(改選数1)では、自民党新人の小林一大氏(49)が、4選を目指して臨んだ立憲民主党現職の森裕子氏(66)との接戦を抜け出し初当選を果たした。NHK党新人の越智寛之氏(48)、政治団体「参政党」新人の遠藤弘樹氏(42)は浸透しなかった。投票率は55・32%だった。

大勢の支援者と共に万歳三唱し、喜びを分かち合う小林氏(中央、10日午後9時20分ごろ、ANAクラウンプラザホテル新潟)

 喫緊の課題となっている物価高・原油高への対応などに関心が集まる中、火ぶたが切られた政治決戦。選挙戦最終盤には、精力的に遊説していた安倍晋三元首相が奈良県内で凶弾に倒れ、国内外に大きな衝撃が広がった。
 過去2回の新潟選挙区選挙で自民・与党は相次いで現職候補が議席陥落。「県連エース」を背負った小林氏は「崖っぷち」の本選挙で「総力戦」を展開。序盤の故・安倍元首相をはじめ、岸田文雄首相以下閣僚級が相次いで来援。同僚である自民県議がけん引。知名度で勝る森氏を振り切り悲願の「議席奪還」を果たした。

敗戦の弁を述べる森氏(右、10日午後9時40分ごろ、新潟東映ホテル)

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