自民・松下さん選挙区初4期目 「将来 安心へ導く」

当選確実の知らせを受け、花束を受け取る松下新平さん(左)=10日午後8時6分、宮崎市松山2丁目の選挙事務所

 10日投開票の参院選宮崎選挙区(改選数1)は、自民党現職の松下新平さん(55)=公明党推薦=が6候補が乱立した激戦を制し、4期目を決めた。国際情勢の緊迫化に伴う物価高騰や、外交・安全保障政策が主な争点となった選挙戦。各候補がそれぞれの立場で政策を競う中、松下さんは「政権与党としての責任を果たす」と訴え民意を取り込んだ。立憲民主党新人の黒田奈々さん(48)=社民党支持=は善戦及ばず。国民民主党の黒木章光さん(45)、諸派の今村幸史さん(49)、共産党の白江好友さん(33)、NHK党の森大地さん(30)の新人4候補は支持が広がらなかった。
 自民現職の松下新平さん(55)が競り合いを制し、4選確実を伝える一報が入った午後8時、宮崎市松山2丁目の選挙事務所は張り詰めた雰囲気から一転、支援者の拍手や歓声に包まれた。銃撃事件による安倍晋三元首相の死去を受け万歳三唱は自粛。花束を受け取った松下さんは「18日間の選挙戦を通じ、国難を解決するには強い政治家、リーダーシップが必要とされていると感じた。国際情勢など将来に不透明な要素が多い中、政治の力で安心に導いていく」と口元を引き締めた。

© 株式会社宮崎日日新聞社