栃木SC、千葉に1-0 堅守破り白星奪取

前半42分、クロスに頭で合わせ先制点を挙げた栃木SCのFW植田=千葉市のフクダ電子アリーナ

 サッカーJ2第26節は10日、各地で11試合を行い、栃木SCは千葉市のフクダ電子アリーナで千葉と対戦し、1-0で競り勝った。2試合ぶりの白星で通算7勝9分け10敗の勝ち点30、順位は17位に浮上した。

 栃木SCは連戦のため先発5人を変更。けがからの復帰後初めてMF山本廉(やまもとれん)が名を連ねた。前半は守勢の展開だったがGK川田修平(かわたしゅうへい)の好セーブなどで耐えしのぐと、42分にDF黒崎隼人(くろさきはやと)の右からのクロスをFW植田啓太(うえだけいた)が頭で押し込み先制点を挙げた。

 後半はDF大森渚生(おおもりしょう)がクロスに合わせるなど好機が続いたが、追加点は奪えず。自陣に迫られ危ないシーンもあったが、要所を締めた守備で1点を守り切った。

 栃木SCの次節は17日午後6時から、岡山市のシティライトスタジアムで岡山と対戦する。

わずかの隙見逃さず

 針の穴を通したようなクロスと意地のヘッド。栃木SCがわずかな隙を突き、好調な千葉の堅守を破った。決勝点を決めたFW植田啓太(うえだけいた)は「しんどかったけれど我慢して決めた1点。苦しくても点を取れるのが最近の栃木の良さ」と確かな成長を口にした。

© 株式会社下野新聞社