長崎県内就職希望54.6% 来春卒高校生 過去2番目の高さ

 長崎労働局は6月30日、来春卒業予定の県内高校生(1万1753人)の就職希望動向調査(5月15日時点)を発表した。県内全高校を通じて実施。学校紹介での就職希望者2442人のうち、県内での就職希望者は前年同期比0.8ポイント減の54.6%。記録が残る2002年度以降、最高だった前年度(55.4%)に次ぐ高さだった。
 県外への就職希望者は同0.3ポイント増の30.3%。希望地は福岡県51.2%、東京都7.8%、大阪府6.1%、愛知県5.0%など。福岡就職を希望する割合は02年度以降で最高だった。就職地が県内か県外か未定の割合は15.1%。
 労働局は県などと連携し経済団体に求人票の早期提出を要請するなどの取り組みをしている。担当者は取り組みや新型コロナウイルスの感染拡大が、県内就職希望者が増加している一因と分析。新型コロナの状況などが影響し、卒業後の進路や就職希望地が変動するとみている。

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