夏のマーケットで守田英正が加入することになったスポルティング。ポルトガル屈指の育成機関を持っているビッグクラブでもある。
今回は、そのアカデミーから輩出された世界的名選手のTOP10をご紹介しよう。
クリスティアーノ・ロナウド
スポルティング所属：1997～2003年
スポルティングのトップチームでは1シーズンしか稼働しなかったとはいえ、このクラブのユースで育てられた選手としては「最も成功したプレーヤー」だといえる。世界最高の点取り屋となった彼はマデイラ諸島出身であるが、若くしてリスボンに渡ってスポルティングに加入。2003年にアレックス・ファーガソン監督の誘いでマンチェスター・ユナイテッドへと移籍し、そこで大ブレイクを果たしている。
ルイ・パトリシオ
スポルティング所属：2000～2018年
スポルティングの下部組織が育てた最高のゴールキーパー。トップチームで守護神を務めていた時間も長く、2007-08シーズンに19歳でウラジミール・ストイコヴィッチのポジションを奪い取り、それからずっとゴールマウスを守ってきた。2018年にはウォルヴァーハンプトンへ移籍しプレミアリーグでも活躍、現在はローマでイタリアに挑戦している。
ジョアン・モウティーニョ
スポルティング所属：2000～2010年
ポルトガルの名司令塔として確固たる地位を築き上げたジョアン・モウティーニョ。ポルティモネンセの下部組織からスポルティングに移籍し、17歳でトップチームにデビュー。若くしてレギュラーに定着して多くのタイトルに貢献し、代表でもラウール・メイレレスらとともに魅力的な中盤を作り上げた。ただ、後にライバルであるFCポルトに直接移籍して顰蹙を買ったことも。
ナニ
スポルティング所属：2003～2007、2014～2015、2018～2019年
スポルティングに3回所属したことがある珍しい選手であるナニ。下部組織で育ったときには「NEXTクリスティアーノ・ロナウド」と呼ばれて期待され、本家に4年遅れてマンチェスター・ユナイテッドへと引き抜かれた。プレミアリーグ屈指のサイドアタッカーとして活躍を見せたが、2012年以降は出場機会が減って各国のクラブを渡り歩くことに。
ウィリアン・カルヴァーリョ
スポルティング所属：2005～2018年
アンゴラの首都ルアンダで生まれたが、少年時代にポルトガルへと移住してストリートサッカーを始め、13歳でスポルティングに加入。トップ昇格直後はローン移籍を経験したが、ベルギーで活躍して呼び戻された。その後はアンカーとして巨大な存在感を見せ、多くのビッグクラブに誘われながらも2018年までプレーし続けた。現在はベティスに所属。
エリック・ダイアー
スポルティング所属：2003～2014年
イングランド代表選手であるがスポルティングのユースで育ったという代わり種。8歳で加入し2010年にプロ契約を結び、サイドバックやセンターバックとしてプレーした。2014年にはトッテナム・ホットスパーへと引き抜かれてイングランドに戻り、プレミアリーグでボランチとして開花。世界的に名が知られる存在となった。
リカルド・クアレスマ
スポルティング所属：1997～2003年
FCポルトの印象があまりにも強いが、実はスポルティングの下部組織出身の「ラボーナの魔術師」。若くしてそのトリッキーな技術は話題になり、2003年にバルセロナへと引き抜かれたものの、スペインではあまり成功できず。ポルトガルに戻って復活した後、インテルやチェルシー、ベシクタシュなどでプレーした。
シモン・サブローサ
スポルティング所属：1992～1999年
クアレスマと同じように、ベンフィカのほうが印象が強いもののスポルティングのユース出身だ。18歳でトップチームに昇格し、いきなりレギュラーとしてサイドアタッカーに定着。1999年にバルセロナへ引き抜かれたが活躍できず、国内に復帰してベンフィカで復活し、その後アトレティコ・マドリーへ加入。スペインでの再挑戦を成功させている。ちなみに現在はベンフィカのフロントで働いている。
ルイス・フィーゴ
スポルティング所属：1984～1995年
ポルトガルの「ゴールデンエイジ（黄金世代）」のエースとして知られている稀代のドリブラー。バルセロナからレアル・マドリーへの禁断の移籍で話題を集めた彼であるが、もともとスポルティングの下部組織で育成された傑作の一人だ。12歳から所属していたユースで育ち、トップチームでは4シーズンにわたってレギュラーを務めた。
パウロ・フットレ
スポルティング所属：1975～1984年
【写真】守田英正加入、スポルティングの「名ボランチ」ベスト10
キャリアの晩年をJリーグの横浜フリューゲルスで過ごしたことで知られているポルトガル代表の名選手。スポルティングで9歳からプレーし、17歳でトップチームにデビュー。ただプロとしては1年だけの所属となり、ライバルのFCポルトへと移籍している。それからアトレティコ・マドリーでの活躍で世界的なウインガーとなった。
