5月13日に支配下選手契約を結び、その日の試合では即スタメン。プレーはもちろん、かわいらしい見た目からもファンを魅了している滝澤夏央。6月11日に源田壮亮が復帰してからは出場機会がやや減っているものの、1軍に定着し、試合終盤での守備固めや代走での出場でアピールを重ねる日々を過ごす。
途中出場への準備はまだ手探りの状態だと話す滝澤。特に代走の場合は、いつもとまた違った緊張感があるという。緊張感との向き合い方は難しく、自分なりの反省点がある。
6月は二塁手や三塁手での出場もあった。「まだまだ足りない部分はたくさんありますが、与えられたポジションでしっかりやるだけ」と話す滝澤は「守れるポジションが多いこともアピールポイントになる。遊撃手だけにこだわらず、チャレンジしていきたい」と話した。
スタメン出場が減った今、「いつ代打や代走で名前を呼ばれても動ける準備はしている」といい、その中で、体力的にも技術的にもレベルアップを図るべく、それらを強化するために時間をかけることができている。
ゴロ捕球の練習の時に下半身を意識すること、バッティング練習の際には連続してスイングをするなど、主に下半身の強化に注力しており、まだ手応えはあまり感じていないものの、今後に必ず生きてくると練習を続ける。
7月1、2日はファームの試合に出場した。「久しぶりの実戦で、試合勘という点で不安はありましたが、1打席目に結果が出たことで、気持ちが楽になりました。そのあとポンポンとヒットを打てた(※1)ので、感覚も戻ってきたかなと感じています」と話すも、「ファームで結果を出すのは当たり前。1軍で結果を出してチームの勝利に貢献することが自分の役割」と常に前を向く。
打つ方に加えて、両日とも試合で好守備(※2、※3)を見せ、チームを盛り上げた滝澤は「自分としては、特別なプレーだとは思っていないです。今後も投手を助けられるように、またチームのみんなから安心して任せてもらえるように信頼される選手を目指しています」と話す。
本格的な夏がやってくるが、上越育ちの滝澤は「埼玉の夏は思ったより暑いですね。夏バテ防止で体重を維持していくために、食事には気を付けています」と話し、「たくさんの地元の方に応援していただいているので、良い報告ができればと思います。これから夏休みシーズンになるので、ぜひベルーナドームに観戦に来てください!!」と、地元の皆さんの目の前で恩返しすることを誓った。(西武ライオンズ広報部)
※1 7月1日、対読売ジャイアンツ一回裏。1打席目に右翼への安打を放ち、4打数3安打
※2 7月1日、対読売ジャイアンツ一回表。三塁手として出場。左翼方向の強烈な打球に素早く反応し、横っ飛びで打者をアウトにした
※3 7月2日、対読売ジャイアンツ五回表。遊撃手として出場。ランナー一塁の場面で二遊間の打球を処理し、走者にタッチ、その後一塁へ送球し打者もアウトにし、6―6―3のダブルプレーとした