静岡市の市議と職員あわせて18人が感染するクラスターが起きたことが分かりました。クラスターの発生場所は、53人が参加した大規模な懇親会です。
静岡市によりますと、7月4日、静岡市議会の総務委員会の後に、市内の飲食店で市議7人と市職員46人が参加する飲食を伴う懇親会が開かれました。その後、懇親会の参加者の中から議員4人と職員14人のあわせて18人が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、市はクラスターと認定しました。
<静岡市の担当者>
「感染が拡大した原因は、利用した飲食店は感染防止対策を徹底していましたが、飲食の際に席の移動や一部でマスクを外して会話したことが原因と考えられます」
静岡市議会では、委員会後の懇親会は新型コロナの影響で過去2年間は自粛していましたが、今年は3年ぶりに開催し、個人的な二次会に参加した人もいたということです。
<静岡市の担当者>
「(開催時は)国の評価レベル1ということで、特に行動制限や会食での人数制限もかかっていない状況だったので、開催可能と判断させて頂きました」
感染した18人はいずれも3回目のワクチンを接種済みで、全員軽症です。
このクラスターの発生を受けて、7月12日に最終日を迎えた静岡市議会6月定例会は、感染した議員と濃厚接触したと判断した議員も含め、8人もの議員が欠席した状態で閉会しました。
一方、富士市は12日、富士市立中央病院で医師7人、看護師2人、看護補助者2人の合わせて11人が新型コロナウイルスに感染したと明らかにしました。
このうち、医師4人に関しては会食の際に感染したとみられていますが、そのほかの感染者については感染経路が不明で、現時点でクラスターには認定されていません。外来診療は通常通り実施しています。