3回目接種 動画で呼び掛け 県、岡山大病院と協力し2本制作

県が作ったワクチン接種を呼び掛ける動画の一場面。リズミカルに新型コロナの後遺症を紹介している

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種促進を狙いに、岡山県は岡山大病院(岡山市北区鹿田町)と協力してワクチンの効果を紹介する動画を制作した。県のホームページや動画投稿サイト・ユーチューブの晴れの国おかやまチャンネルで公開している。

 動画は2本あり、データや情報を視覚的に表現した「インフォグラフィックス編」(約60秒)は、接種後に体内の抗体価(ウイルスの働きを抑える抗体の量)が大きく増えることを図表を使って解説。発熱や倦怠(けんたい)感といった接種に伴う副反応の多くは、数日で症状が改善することも説明した。

 「ミュージックビデオ編」(約30秒)は、他の世代に比べて接種率が低い若い世代にアピールしようと、ポップな音楽に乗せて接種を呼び掛ける内容に仕上げた。

 県によると、県内の3回目接種率(11日時点)は、65歳以上が90.13%に達する一方、30代は48.36%、20代は46.56%、12~19歳は29.16%と大きな開きがある。

 県ワクチン対策室は「ワクチンによる発症予防や重症化予防の効果は、接種から時間がたつにつれて低下する。効果を回復させるために3回目接種を前向きに検討してほしい」と呼び掛けている。

3回目接種の効果を説明した「インフォグラフィックス編」の一場面

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