【高校野球神奈川大会】東海大相模・笹田、初回に豪快な2ラン 適時打も放ちチーム活気付ける 原監督は初采配

【東海大相模―麻溝台】1回裏東海大相模2死二塁。笹田(中央)が2ランを放つ=相石ひらつか(長尾 亜紀写す)

◆東海大相模8-1麻溝台(7回コールド)
 どんな強豪でも夏の初戦の入りは難しい。神奈川大会で初の采配を振るう東海大相模の原俊介監督(44)は「緊張感があってほぼ寝てないです」。そんな中、「午後10時にしっかり寝ました」という6番笹田がチームを活気づけた。

 2点を先制後の初回2死二塁。真っすぐを振り抜き、右中間へ2ラン。「ちょっとこすった感じ。いい風が吹いてくれた」。以降は相手右腕を打ちあぐねたが、七回に再び試合を動かしたのも笹田の適時打。「本塁打の後はフライを上げていたので、低い打球を意識した」とすぐに修正できるのも好打者の条件だ。

 ピンチの場面では三塁から投手を励まし続けた。それは春の県大会で桐蔭学園に敗れてから、チームで取り組んできた一つでもある。

 「苦しいときに何ができるかを練習からやってきた。きょうも声をかけ続けてみんなで乗り切れた」と笹田。新型コロナウイルスの部内感染で途中辞退してから1年。悲願の日本一へ、あの時の思いを最後の夏にぶつける。

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