吉備路の観光地 無料バスで巡って 岡山市など、16日から運行

16日から運行される「吉備ロマン無料循環バス」

 岡山市などは、日本遺産「桃太郎伝説」を構成する北区の造山古墳や吉備津神社など9カ所を巡る「吉備ロマン無料循環バス」を16日から9月25日までの土日祝日に運行する。新型コロナウイルス禍でも密を避けて楽しめる郊外の歴史、観光スポットへの誘客を後押しする狙い。

 無料循環バスはJR岡山駅西口を発着し、他の停車スポットは吉備津彦神社▽水攻めで知られる備中高松城址(じょうし)公園▽最上稲荷▽龍泉寺▽町並み保存地区の陣屋町足守▽総社市の巨大前方後円墳・作山古墳近くのサンロード吉備路▽備中国分寺・こうもり塚古墳―とした。午前8時半~午後4時に左右両回りで1日各8便を運行する。予約不要。各停留所で自由に乗降できる。

 県内を舞台に開催中の大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」の一環で、市とおかやま観光コンベンション協会が実施。市は昨年のDCプレイベントで、吉備路を周遊する無料循環バスを期間限定で企画し、運行を始めたもののコロナの感染が拡大したため途中で打ち切った。

 今回は利用者らの声を踏まえて発着場を交通アクセスの良い岡山駅西口に設けるなど内容を改良した。サンロード吉備路では、総社市の古代山城・鬼ノ城行きの有料バス(期間限定)に乗り継げる。

 DCでは陣屋町足守を舞台にしたスタンプラリーや、備中高松城址公園での謎解きゲームなども行われている。市観光振興課は「無料循環バスで周遊し、歴史に彩られた吉備路エリアの魅力を体感してほしい」としている。

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