横浜市内で6月下旬から熱中症急増 前年同期比で10倍以上に 市消防局が水分補給など呼び掛け

 横浜市内で6月24日~7月10日の17日間に熱中症の症状を訴えて救急搬送された人が471人(速報値)に上った。前年の同期間は43人で、10倍以上となっている。今後さらなる気温上昇が予想され、市消防局は注意を呼びかけている。

 環境省によると、熱中症は気温や湿度、放射熱から算出した「暑さ指数」が28以上になると患者が急増し、31以上は「危険」とされる。市内では6月24日以降、暑さ指数28以上が連日続き、そのうち「危険」を記録した3日間では計176人が搬送された。最多は30日の70人で、市では今年初の猛暑日となり、最高気温は36.1度に上った。

 市消防局によると、屋内でエアコンの使用を控えている場合や屋外での活動中に発症することが多いという。担当者は「設定温度を27~28度にして使用するだけでもリスクは減る。それが難しい場合、ぬれたタオルを首に巻いて扇風機に当たってほしい。こまめな水分補給も忘れずに」と予防を呼びかけている。

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